2018年度 医療法人社団清和会 笠岡第一病院 病院指標

■全項目共通の集計条件■


【対象期間】2018年4月1日 ~ 2019年3月31日
【集計対象】対象期間中に当院を退院した患者で一般病棟に1回以上入院した患者さん



【集計対象外としたもの】
【その他】
※ 各項目個別の集計条件は【定義】として記載する。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 373 50 21 29 66 144 287 525 635 247
【定義】 【解説】
  当院では0才代と60~90才代の2つのピークがあります。地域の小児科入院診療を受け持ちつつ、超高齢地域を反映した入院患者の年齢構成となっています。54床ある地域包括ケア病床の運用と関連施設ならびに地域の施設との連携で、在宅も含めて切れ目のない医療を行っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
【定義】
※DPCコードは傷病名と治療方法の組み合わせにより決定されるため、同じ傷病名であっても治療方法が異なればDPCコードも異なります。


◆診断群分類(DPC)とは◆
入院期間中に最も医療資源を投入した傷病名を1つ選び、WHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類(ICD10コード)に基づき、まず18の主要診断群(MDC)に分類します。 更に入院中に行った手術・処置等、定義副傷病の有無によって細分化し14桁の診断群分類(DPC)コードに分類することを言います。


◆患者用パス(クリニカルパス)とは◆
入院中の検査や治療の予定、また食事などの生活の流れを分かり易くした標準化されたスケジュールのことです。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 77 1.12 2.14 0.00 2.97
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎
手術・処置等2 なし
47 4.57 6.14 0.00 2.04
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、
下気道感染症(その他) 
定義副傷病 なし
47 4.57 6.19 2.13 1.66
030270xxxxxxxx 上気道炎 31 4.29 4.96 3.23 2.06
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 
手術なし 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
28 5.14 5.71 0.00 4.32
【解説】
  当科は、岡山県西部の近隣市町村における中心的な小児の入院施設として役割を果たしています。また、当科では急性期感染症及びアレルギー疾患など、広く対応しています。感染症ではウイルス性や細菌性の肺炎や、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスによる気管支炎及び細気管支炎など感染症を中心に、主に3才未満の低年齢(肺炎を除く)を入院加療をしています。それらはいずれも全国平均より短い在院日数となっており、効果的で適切な治療が行われていると考えています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 
手術・処置等2 なし 
定義副傷病 なし
55 32.98 20.92 3.64 87.05
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上
)手術なし 手術・処置等2
なし 定義副傷病 なし 
A-DROP スコア1
27 22.00 13.46 0.00 85.41
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上
)手術なし 手術・処置等2
なし 定義副傷病 なし 
A-DROP スコア2
22 21.86 15.17 9.09 85.09
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上
)手術なし 手術・処置等2
なし 定義副傷病 あり 
A-DROP スコア2
18 33.28 18.23 5.56 88.17
0400801499x003 睡眠時無呼吸 手術なし 
手術・処置等1 あり
17 2.00 2.04 0.00 53.94
【解説】
  当科は高齢者の肺炎や誤嚥性肺炎の症例が多い傾向にあります。平均年齢が80歳を超えており、全身状態が不良であったり、肺炎を繰り返す症例もあるため、入院期間が長い傾向にあります。睡眠時無呼吸症候群の診断のため、1泊2日の入院でポリソムノグラフィーを実施しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 
手根管開放手術等
240 1.41 4.83 0.00 67.47
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 
人工骨頭挿入術 肩、股等
47 59.34 26.30 4.26 85.13
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷
(胸・腰髄損傷を含む。) 
手術なし 定義副傷病 なし
31 38.35 19.61 3.23 84.35
070200xxxxxxxx 手関節症(変形性を含む。) 16 11.19 8.14 0.00 68.81
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 12 14.67 5.68 0.00 63.33
【解説】
  平成30年度の整形外科入院患者数は707名で25.1%を占めています。総手術件数は1,666件(内、上肢手術 1,491件、下肢手術 175件)でした。当院では手外科・上肢外科手術を数多く行っており、特にばね指・手根管症候群に対する低侵襲手術がその大きな役割を占めています。井笠・備後地区だけでなく、岡山市・倉敷市を中心とした近隣医療機関、さらに県外からの紹介も多数頂いております。また、超高齢地域を反映して、80才以上の脊椎椎体骨折・大腿骨近位端骨折の入院も増加しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等
24 7.25 4.96 0.00 74.13
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
- - 6.52 - -
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術
虫垂周囲膿瘍を伴うもの等
- - 9.94 - -
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 
手術・処置等2なし
- - 11.87 - -
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性
腫瘍結腸切除術 全切除、亜
全切除又は悪性腫瘍手術等
手術・処置等1 なし 手術・
処置等2 なし 定義副傷病
なし
- - 15.30 - -
【解説】
  当科に入院される患者様は手術目的に入院される方が大半であり、鼠径ヘルニア・虫垂炎・胆嚢疾患・肺癌・結腸癌の割合が高くなっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置
等1 なし 手術・処置等2 な
し定義副傷病 なし
40 21.15 17.66 15.00 81.70
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 
経皮的冠動脈形成術等 手術・
処置等1 なし、1,2あり 手
術・処置等2 なし 定義副傷病
なし
12 4.25 4.47 0.00 74.42
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 
手術なし 手術・処置等1あり
手術・処置等2 なし 定義副
傷病 なし
- - 3.01 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 12.51 - -
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
- - 5.73 - -
【解説】
  当科では心エコー、CT、MRI、血管造影装置などの医療機器を駆使し、適切な医療を行なっております。心不全や狭心症などの循環器疾患だけではなく、それらの原因となる脂質異常症、糖尿病、内分泌疾患などに対して院内で連携し治療を行っています。また、これらの生活習慣病に対しての予防として肥満防止、塩分制限などの啓蒙活動を行うとともに、呼気ガス分析(CPX)を使用した心臓リハビリテーションにも取り組んでいます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 
経尿道的手術 手術・処置等1
なし 手術・処置等2 なし
39 5.28 7.20 2.56 74.90
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
手術なし 定義副傷病 なし
30 15.73 12.58 3.33 77.90
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 
手術・処置等1 あり 定義副
傷病 なし
29 2.59 2.53 0.00 72.72
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路
結石除去術 手術・処置等1
なし 定義副傷病 なし
25 6.04 5.62 0.00 67.32
11013xxx06xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、
異物摘出術 経尿道的手術等
- - 5.64 - -
【解説】
  昨年に引き続き膀胱腫瘍が1位を占めています。膀胱腫瘍の多くは表在性癌(早期)で、経尿道的腫瘍切除によって治癒が期待できます。ただし表在癌の約40-50%はその後に膀胱内の異なった場所(異所性)に再発することが多く、術後の膀胱鏡による経過観察や再発予防(BCG膀胱腔内注入療法など)の細かな処置が必要です。前立腺ガンの罹患率はPSA検診の普及とともに上昇しており当院では痛みのない1泊2日の麻酔下前立腺生検で確定診断を行っています。尿路結石は若年者から高齢者までの幅広い年齢層に認められる再発率の高い疾患であり、小さな結石で自然と排石する症例から、尿路閉塞を来たし重症の感染症や腎機能障害を来す症例まで多岐にわたります。当院では自然排石が困難な症例にホルミウムレーザーによるTUL(経尿道的結石破砕術)もしくはESWL(体外衝撃波)を行っています。結石の手術前後は尿路感染などの合併症に注意して在院日数の短縮を心掛けています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍
を含む) 内視鏡的大腸ポリー
プ・粘膜切除術 定義副傷病
なし
30 2.00 2.67 0.00 64.33
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 
手術なし 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 なし 定義副傷
病 なし
- - 8.95 - -
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 
手術なし 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
- - 9.81 - -
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 
手術・処置等1 なし 手術・処
置等2 なし 定義副傷病 なし
- - 11.79 - -
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等
2 なし
- - 5.42 - -
【解説】
  大腸ポリープの内視鏡的粘膜切除術目的の入院が最多となっており、腸閉塞での入院がそれに続いています。内科的な治療で改善が難しい腸閉塞症例では、手術を検討するため外科へ紹介する場合もあります。総胆管結石や膵臓癌の入院症例もあり、結石を除去する処置や癌の精密検査・治療のため最終的には高次医療機関へ転院となる症例も多くあります。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎
炎・慢性腎不全 手術なし 
手術・処置等1 なし 手術・
処置等2 なし 定義副傷病
なし
25 33.20 12.05 8.00 77.88
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置
等1 なし 手術・処置等2
なし 定義副傷病 なし
- - 17.66 - -
010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 - - 5.30 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 
手術なし 定義副傷病 なし
- - 12.58 - -
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトア
シドーシスを除く。)(末梢
循環不全なし。) 手術なし
手術・処置等2 1あり 定義
副傷病 なし 85歳未満
- - 13.90 - -
【解説】
  内科では主に糖尿病、血液透析患者、腎疾患、内分泌疾患及び一般内科的な患者様の診療を担当しています。当院は附属のタカヤクリニックと合わせて約250名の血液透析患者様の診療にあたっており、毎年20~30名の新規導入があります。保存期腎不全の患者様も多く、腎不全の悪化、血液透析の導入、透析患者の合併症による入院に多く対応しています。糖尿病患者様は外来での血糖コントロール、合併症のチェック、食事療法のみならず、コントロール悪化の際の教育入院、インスリン療法の開始、再検討が必要な患者様の入院治療を行っています。著明な低血糖や高血糖による意識障害を呈し、緊急対応が必要な患者様の診療および入院治療も行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 
手術あり 片眼
103 1.95 2.84 0.00 74.93
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 
手術あり 両眼
41 2.00 5.39 0.00 76.34
020320xx99xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 
手術なし
- - 9.18 - -
【解説】
  眼科手術の対象となる患者さんは糖尿病や心臓疾患など全身性疾患を有することが多い為、内科との連携を図り安全な手術を心掛けています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤
手術等
37 2.16 2.85 0.00 70.54
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術
その他のもの(観血的なもの)等
手術・処置1なし、1あり 手術
・処置2なし 定義副傷病 なし
23 2.48 5.50 13.04 79.39
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術
その他のもの(観血的なもの)等
手術・処置1なし、1あり 手術
・処置2 なし 定義副傷病 あり
- - 11.01 - -
050180xx99xx0x 静脈・リンパ管疾患 手術なし
定義副傷病 なし
- - 13.73 - -
050190xx99x00x 肺塞栓症 手術なし 手術・処置
2なし 定義副傷病なし
- - 13.82 - -
【解説】
  血管外科では下肢静脈瘤と下肢閉塞性動脈硬化症を中心に診療を行っています。また当院透析患者さんに対する内シャント設置術も行っています。下肢静脈瘤には血管内レーザー焼灼術、下肢閉塞性動脈硬化症にはカテーテル、ステント治療と低侵襲手術を積極的に導入しております。どちらの疾患も対象患者さんは高齢であり歩行困難を伴っていますが、低侵襲手術により治療対象が広がり運動能力も向上し、健康な生活を送れる高齢者が増加しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - 1 7
大腸癌 - - - - 10 1 7
乳癌
肺癌 - - - 12 1 7
肝癌 - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
【解説】
  当院にて可能な範囲で手術、抗癌剤治療、緩和療法を行っています。当院にて対応困難な場合は他院へ紹介しています。


◆病期(Stage)分類とは◆
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 15.94 62.00
中等症 94 25.56 84.26
重症 14 35.29 89.36
超重症 - - -
不明 - - -
【定義】
【解説】
  症例数では中等症の患者の割合が多く、重症度が重症になるほど平均在院日数は長くなり、平均年齢も高くなる傾向にあります。


◆A-DROPスコアとは◆
日本呼吸器学会の「成人市中肺炎診療ガイドライン」に掲載されている市中肺炎(院内感染でなく院外で発症した肺炎)の重症度分類です。 下記5つの各項目の頭文字から付けられた名称で、市中肺炎の治療方針の決定をする際に用いられます。 各項目で重症度を分類した後、それぞれの重症度に応じた治療を選択します。
5点満点で1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点とし下の表で重症度を分類する。
※一般的にショックがある場合は1項目のみの場合でも超重症に分類するというルールがあるがDPCでは適用されない。


スコア 各項目の該当数 重症度 治療方針
重症度0 上記のいずれにも該当しない場合 軽症 外来での治療が適応となる
重症度1 上記項目の内1つに該当する場合 中等度 外来または入院での治療が適応となる
重症度2 上記項目の内2つに該当する場合
重症度3 上記項目の内3つに該当する場合 重症 入院での治療が適応となる
重症度4 上記項目の内4つに該当する場合 超重症 ICU(集中治療室)での治療が適応となる
重症度5 上記項目全てに該当する場合
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 24 33.04 83.79 13.79
その他 - - - -
【定義】

【解説】
  本年度は、昨年度より10例多い29例の脳梗塞患者が入院されました。そのうち3日以内の入院が24例あり、地域の急性期病院としての機能は果たされているもとのと考えます。入院患者の平均年齢の高齢化に伴い、在院日数もやや延長しています。なお、発症4.5時間以内に治療の開始が可能と判断された症例は、川崎医科大学・脳卒中科などに紹介しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
【定義】
※医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計しているため、手術を実施した診療科と一致するとは限りません。


◆Kコードとは◆
医科点数表に定められた手術術式のコードを指します。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K093-2 関節鏡下手根管開放手術 228 0.00 0.23 0.00 67.79
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 31 3.32 53.39 0.00 86.10
K0811 人工骨頭挿入術(股) 19 4.47 51.95 10.53 83.95
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 13 1.46 22.31 0.00 61.85
K1882 神経剥離術(その他) 12 1.00 2.67 0.00 61.42
【解説】
  平成30年度は総手術件数1,666件(内、上肢手術 1,491件、下肢手術 175件)を施行しました。当院では手外科・上肢外科手術を数多く行っております。特に日帰り手術や外来手術として行う手根管症候群やばね指に対する低侵襲手術が大きな割合を占めています。岡山・倉敷地区を中心とした近隣医療機関、さらには県内外に及ぶ遠方からのご紹介も多数頂いております。下肢では超高齢地域を反映して大腿骨近位端骨折が多くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 等 24 0.38 5.88 0.00 74.13
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 - - - - -
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術
(虫垂周囲膿瘍を伴うもの)
- - - - -
K5131 胸腔鏡下肺切除術
(肺嚢胞手術(楔状部分切除))
- - - - -
【解説】
  鼠径ヘルニアに対しては主として腰椎麻酔下に手術(メッシュプラグ法)を行っており、結腸癌・胆石症・虫垂炎・呼吸器疾患については内視鏡下手術を基本にしています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)
(その他) 等
144 0.00 0.97 0.00 75.33
【解説】
  当科では金曜日午後が手術日となっています。白内障手術については1泊入院または日帰りで行っています。硝子体手術も緊急性の低い疾患に関しては当科にて行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術)(電解質溶液利用)
43 1.19 3.56 2.33 75.93
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 25 1.56 3.48 0.00 67.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 17 0.41 20.53 5.88 75.59
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) - - - - -
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) - - - - -
【解説】
  初発あるいは再発性の膀胱悪性腫瘍手術が1位です。膀胱鏡による手術ですが癌の浸潤度(深さ)を明確にすることが肝要で、症例によってはTURBO(経尿道的腫瘍一塊切除術)、あるいはTUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行っています。2位はTUL(経尿道的結石破砕術)ですがESWL(体外衝撃波結石破砕術)と比較して確実性が高く有用な術式です。3位のステント留置は尿路結石、尿路癌あるいは他科の悪性腫瘍による尿路閉塞に対し行います。重症患者の緊急処置の場合も多く、処置後は専門科へ転科/転院して頂きます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 42 0.00 1.00 0.00 72.24
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
(不安定狭心症)
- - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K597-2 ペースメーカー交換術 - - - - -
【解説】
  当科では冠動脈やシャント血管に対してカテーテル治療やステント留置術を行なっております。また、開心術や大血管の手術、不整脈の手術等は、連携病院と相談しながら患者さんへ適切な医療を提供しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
(長径2cm未満)
32 0.00 1.00 0.00 64.53
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
- - - - -
【解説】
  最も多い入院処置は大腸ポリープの内視鏡的粘膜切除術です。処置を受けた方の平均年齢は64.5歳です。合併症が起きる危険性が比較的高い場合・大きさや場所などから処置が難しい場合などは、高次医療機関へ紹介して処置の相談をしていただいています。消化管出血に対する内視鏡的止血術も少数ながら行っておりますが、設備やマンパワーの観点から多くは高次医療機関へ紹介して止血処置を受けていただいています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 37 0.03 1.14 0.00 70.54
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 28 0.11 1.29 10.71 79.11
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他) - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
【解説】
  下肢静脈瘤に対しては第2世代のレーザー焼灼装置を導入し、術後の痛みや腫脹の少ない血管内焼灼術が可能となっています。また下肢閉塞性動脈硬化症に対しては当院の最新型シーメンス製血管造影装置にて循環器内科の協力のもと高度かつ高精細なカテーテル治療を行っております。内シャント設置術では積極的に静脈表在化、転位術を行い、感染閉塞の合併症の多い人工血管によるシャント設置術を回避しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 46 1.94
異なる - -
【定義】
※全退院患者数は上記の全項目共通の集計条件に該当する患者2293名


【解説】
  医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、敗血症(DPC 180010)、播種性血管内凝固症候群(DPC 130100)、手術・術後の合併症(DPC 180040)、その他の真菌症(DPC 180035)について、入院契機病名(DPC6桁レベル)の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示しています。上記の4つの傷病の内、当院の症例数が多いものとして、手術・処置等の合併症と敗血症、播種性血管内凝固症候群があります。手術・処置等の合併症の入院契機が同一となる症例の発生率は1.94%と昨年よりも低下しており、主に含まれる具体的な症例は透析シャントの狭窄です。これは血液透析を行う際の血管(シャント)が血栓などにより狭窄した状態で、当院では循環器内科でシャント血栓除去術を行っています。敗血症は感染病巣から血液中に病原体が入り全身に波及し重篤な状態となる病態を言い、播種性血管内凝固症候群は2例(0.08%)生じていますが、敗血症に伴うことが多く、ICU管理が必要となります。
更新履歴
2019.9.27
2018年度の病院指標を掲載しました。